【ゲームクリエイター約400人に聞いた】クリエイター職に必要なスキルとスキルアップ方法

【ゲームクリエイター約400人に聞いた】クリエイター職に必要なスキルとスキルアップ方法

CULTURE 2023.2.3

こんにちは、QOGL+編集部のまかろんです。
コンフィデンスでは、社員の思考や傾向を知るため、定期的にアンケート調査を行っています。
今回は、社員アンケート第二弾として「コンフィデンス社員に必要なスキルとスキルアップ方法」をテーマに行ったアンケートの結果をご紹介しますので、クリエイターの皆さま必見ですよ!

▼前回の社員アンケートはこちら

年齢も性別も職種も異なるコンフィデンス社員は、日頃の業務において、どのようなスキルが必要と
なっているのか?そして、どのようにスキルアップしているのか?
アンケートで明らかになった、社員たちのリアルな声をお届けします!

コンフィデンス社員アンケートについて

■期間   2022年12月6日(火)~12月20日(火)
■対象   コンフィデンス社員
■回答方法 アンケートフォームによる回答
■回答人数 399人

ゲームクリエイターの業務において一番必要なスキルとは?

職種ごとに必要なスキルの割合は、バラつきがある結果となりました。

■「思考のスキル」が重要な職種
プランナー、ディレクター・プロデューサー、デバッガー、カスタマーサポート
ゲーム企画・仕様を考える、バグを見つけるための思考法、お客様へのより良いサポートを検討する…など考えることの多い職種ならではの回答ですね。

■「人間的なスキル」が重要な職種
進行管理・PM
ゲーム開発現場での他セクションとの調整や折衝が多く、最も人間的なスキルが求められるポジションです。

■「技術的なスキル」が重要な職種
2Dデザイナー・イラストレーター、3Dデザイナー、プログラマー・エンジニア、シナリオライター
3Dデザイナーにおいては「技術的なスキル」の回答が驚異の100%でした!
職種によって必要なツールの技術が必要であったり、デザインやライティングなどの専門的なスキルと経験が求められるポジションであることがわかりますね。

■「思考のスキル」と「技術的なスキル」が重要な職種
翻訳・ローカライズ
翻訳という技術的なスキルはもちろんのこと、その国の文化や風習にあったベストなシナリオにするため、ゲームローカライズには思考スキルも同じくらい求められていることが回答から読み解けます。

職種ごとに必要なスキルとおすすめのスキルアップ方法

続いて、業務に必要な具体的なスキルとそのスキルアップ方法をご紹介します。
コンフィデンス社員から寄せられた、スキルアップに最適なコンテンツをご紹介しますので、ご自身の職種に限らず、気になるスキルアップ方法をご覧いただけたら幸いです!

 

プランナーの場合

・新しいものを考えて生み出す発想力と考えたものを理論的に形にできる言語化能力(30代)
・ゲームはエンターテイメント。エンターテイメントを企画する上で、まずは何が面白いかをロジカルに分析する必要がある。思考スキルは必須。(20代)

■プランナーにおすすめの本
ゲームプランナー入門 アイデア・企画書・仕様書の技術から就職まで
面白いゲーム企画を考え付くための発想法や企画術、そして現場でゲームづくりをするための企画書・仕様書作成方法まで完全網羅した一冊。
さらにゲームプランナーとして就職するための業界基礎知識や就職活動内容もフォローしています。

 

ディレクター・プロデューサーの場合

・スケジュールを管理すること(30代)
・ツイート内容を考える、クリエイティブを企画する(30代)

■ディレクター・プロデューサーにおすすめの本
ゲームメカニクス大全
数多のボードゲームのデザインを研究し、ゲームの「メカニクス」を徹底的に分解した一冊です。
参考となるゲーム例の記載もあり、ゲームメイカーには嬉しい情報満載です。

 

デバッガーの場合

・開発者の想定を理解し、意図通りの挙動をしているか、想定外の挙動をしていないか、想定通りであってもお客様がそれをプレイした際に不利益を被らないか、不快に感じたりしないか等を常に考えて取り組む(20代)
仕様書の記載からどんな不具合が起こり得るか考えること、また、仕様の概要と詳細の差異から記載の不足に気付けること(30代)

■デバッガーにおすすめの本
仕事は自分ひとりでやらない
「仕事ができる人こそ、ひとりで抱え込まない」という考え方にシフトできる、自分もチームも成長させるための一冊です。

「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問
「具体⇄抽象」の思考法を身に付けることで、発想力だけでなく、無用な軋轢やコミュニケーションギャップの解消に役立てることが可能となる一冊です。

 

カスタマーサポートの場合

・ユーザー心理を読み解いて、お問合せから困りごとや訴えを明確に掬いあげて適切な回答をする力と親切さ(30代)
・感覚でものを言ってくるお客様に対しロジカルに考え同調するスキル。CSは売上に直接関連する部署ではないので新しい施策をする際などは、効果と数字をもってよりロジカルに分析、上を納得させていく必要がある(20代)

■カスタマーサポートにおすすめの本
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ
文章を書ける人が自然にやっている基本を誰にでも学べる方法として伝授する一冊です。
企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなど、あらゆる文章に有効なトレーニング法を紹介しています。

 

翻訳・ローカライズの場合

・告知翻訳とかは正確性を要するから技術的慣れで事足りるが、シナリオの翻訳とかだったら、その文章を読み、その言語を使う文化に合せて言葉や表現などを調整しなければならないから、どうすればそれを最大限に活かせるかを常に考えなければいい品質のものは出来上がらない。(20代)
・場面と背景にあった日本語にカルチャライズし直すこと(40代)

■翻訳・ローカライズにおすすめの本
感情類語辞典
登場人物やキャラクターの心理を、生き生きと「描写する」ための、創作者のための新しい「類語辞典」です。感情の引き出しを増やし、整えるのに最適な一冊です。

 

2Dデザイナーの場合

・IP寄せ、デッサン力、光源やパースの理解(20代)
デザイン構築能力、エフェクト作成、アニメーション作成、使用ツールの基礎知識など(40代)

■2DデザイナーにおすすめのYouTube/SNS
さいとうなおき
イラストレーターのさいとうなおき氏のYouTubeチャンネルです。
「【完全版】イラスト最速上達法」は人気解説動画ですので、おすすめです!

伊豆の美術解剖学者
主に骨や筋、皮静脈、脂肪体といった人体の構造を学ぶことができるので、人体の仕組みを知りたいキャラクターデザイナーにおすすめ。
Twitter”伊豆の美術解剖学者”の運営をしている加藤公太氏の新刊『手+足の美術解剖学』も、2Dデザイナー必読の一冊となっています!

 

3Dデザイナーの場合

・3DCG 新しい技術への興味、関心、自習(30代)
職種で使う専用のソフトを操るための技術(MAYAや3dsMAXなど)(30代)

■3DデザイナーにおすすめのYouTube
HigaCGチャンネル 【回答多数
「楽して学びたいCGを」をモットーにCGに関するソフトウェアの解説動画を紹介。Maya、ZBrush、substanceペインター、マーベラスデザイナーなど
EnterCraft【エンタク】 【回答多数
CG系YouTuberさん。CGデザイナーになる為の方法やスキルアップ方法など超具体的に解説していきますのでCGデザイナーを目指す方やスキルアップにおすすめ。

 

プログラマー・エンジニアの場合

プログラムおよびゲームエンジンの理解(20代)
・UE4を使ってUI等をプログラミングするスキル(50代以上)

■プログラマー・エンジニアにおすすめのWebサイト/本
Qiita  【回答多数
プログラミングに関する様々な知識をユーザー同士が活発に共有している、プログラミングや開発者中心の情報共有プラットフォームです。
まずは登録⇒興味のある言語を選択⇒必要な情報のストックや投稿などでエンジニアとの交流が可能になります。

C#コードレシピ集
C#の初級者~中級者レベルにおすすめです。C#のコードを参照しやすいようにわかりやすく整理されており、「どんなコードを書けば思い通りに動くんだろう?」がスグに解決します。

 

シナリオライターの場合

キャラや世界観設定の整理や把握方法、それを魅力的に伝える技術(30代)
・良質なアイデアを枯らさずにアウトプットし続ける(思考を絶やさない)力(30代)

■シナリオライターにおすすめの本
蝶々の纏足・風葬の教室
著者山田詠美さんの一冊。女性特有の空気感・複雑性を巧みに盛り込んだ3編のストーリーに、ライター心がくすぐられること間違いなしです。

 

進行管理・PMの場合

・限られた期間内で作業の納品効率を上げるため様々なセクションと対話をしながら調整できるポイントを探っていく事になります。(50代以上)
・人間関係の摩擦を防ぎ円滑に進行していくこと(30代)

■進行管理・PMにおすすめの本
コンサル1年目が学ぶこと 【回答多数
コンサル出身者が厳選した30のスキルは、社会人1年目~ベテランまで、絶対に使える仕事術を紹介する一冊です。できるプロフェッショナルに共通する、一生モノのベーシックスキルが身に付きます。

文系でも仕事に使えるデータ分析はじめの一歩
データ分析で事例を元に、データ分析で一番大切な「ファクト(事実)をとらえて次の一手を打つ」着眼点を学ぶための一冊です。

 

その他おすすめのスキルアップ方法

■業務内でスキルアップ
・仕事の先輩方に質問を投げかけたり、会話して考え方をなるべくインプットできるよう心がける(ただ投げるのではなく、その考えに至った理由や提案を常に加えて、投げっぱなし頼りっぱなしの思考にならないように常に気をつけて行動してます)(20代、デバッガー)
・各セクションの要望など詳細のすり合わせ、温度感の確認を行うため全員で話す機会を設ける、そのままにしない(進行管理・PM、30代)

■プライベートでスキルアップ
・流行のゲームを購入して遊ぶ。アプリゲームはUIや課金導線を意識して課金もしてみる。(30代、プランナー)
・自分が作りたいデザインと似たテイストのゲームをプレイする(2Dデザイナー、30代)

さいごに

今回のアンケートでもリアルな意見が多数寄せられ、スキルアップによって、「自分の手で面白いゲームを生み出したい」、「魅力的な作品作りに貢献したい」という想いが強く伝わってきました。ゲームクリエイターは日々のスキルの積み重ねと技術のアップデートが不可欠なのですね。
また、プライベートでプレイするゲームからヒントを得たり、外部で創作活動を行うという回答も多く、好きなことだからこそ、楽しみながらスキルアップできているようです。

コンフィデンス社員は、常用型派遣という働き方で、様々なゲーム会社の制作現場での経験ができるため、スキルアップに対して高い意識をお持ちの方が集まりやすい傾向があるのかもしれません。
▼常用型派遣の働き方はこちら

コンフィデンスでは、そのような考えをお持ちのゲームクリエイターの皆さまからのご応募をお待ちしています。一緒にスキルアップしていきましょう!

それでは、次回のコンフィデンス社員へのアンケート調査結果もお楽しみに♪


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